復元 Version 4.2.8 説明書

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          復元             Version 4.2.8           2004/11/9
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[雑誌等から入手された方へ]
  最新バージョンが公開されている可能性があります。
 プログラム本体を起動し、メニューの「その他の処理」の中から
 「最新バージョンチェック(L)」を選びチェックしてみてください。
 (http://www.vector.co.jp/soft/win95/util/se192983.html)

[内容説明]
 誤ってごみ箱から削除またはシフトキーを押しながら削除したファイルを復
 元します。
 また、その反対に機密文書などを復元されないようにほぼ完全に削除するこ
 とも出来ます。

 インストールする必要は無いのでPCを汚さずに済みます。
 (フロッピーからでも実行できます。)

 復元出来たように見えてもファイルの中身が正しいという保証は全く有りま
 せんので正常かどうかは自分で確認してください。
 但し、ドライブに十分な空き容量が有り削除直後のものは高い確率で正常に
 復元出来ると思います。
 (復元したファイルが開けないまたは文字化けしているというメールを頻繁
 に頂きます。このようなときはファイルの中身の一部または全部が他のファ
 イルにより上書きされているかまたは空きクラスタの中で断片化していると
 思われます。テキストファイルなど部分的に使える場合もありますが、ファ
 イル全体の復元は無理ですので諦めてください。)

 フォルダ単位に復元する場合、その中に入っていたファイルまたはフォルダ
 が全て復元されるとは限りませんので、復元されたフォルダの中に目的のフ
 ァイルが存在しない場合は、そのファイルを個別に検索してください。
 それでも見つからなければ復元は不可能です。

 完全削除機能を実行すると完全なファイルとしての復元はほぼ不可能になり
 ますが、厳密に言うと削除されていないファイルの最終クラスタや領域の確
 保のみが行われて書き込まれていないファイルの中に削除されたファイルの
 破片またはファイル情報が含まれている可能性があります。
 完全削除したつもりのファイル情報が見つかった場合でも中身は消えている
 はずですが、そのファイル情報も消したい場合は再度実行してください。

 復元機能を使用する場合は、物理セクタに直接書き込みはしないため、バグ
 により損傷する恐れは無いと思われます。
 一方、完全削除機能の場合は、物理セクタに直接書き込んでいるため、何度
 も繰り返しテストし、正常に動作することを確認しておりますが、万一の場
 合は損傷する恐れが無いとは言い切れませんので、自己責任で実行してくだ
 さい。

[更新履歴]
 Version 1.7.3
  Windows NT/2000 対応化。
  空きクラスタスキャン及び完全クラスタスキャンの機能を追加。
  Version 1.8.12
  特定の拡張DOSパーティションについては正しく検索できないというバグと
  隠しパーティションが存在する場合は起動できないというバグを修正。
 Version 2.2.12
  NTFSパーティション対応化。
  フォルダ単位の復元機能追加。
  特定のリムーバブルディスクで検索出来ないというバグを修正。
 Version 2.5.6
  完全削除機能追加。
  セクタサイズが512バイト以外の装置(FAT32のDVD-RAM等)にも対応化。
  NTFSパーティションの非常駐属性リスト属性が上書きされている場合にエ
  ラーになるというバグを修正。
  特定のFAT32パーティションでエラーになるというバグを修正。
 Version 2.5.14
  Version 2.5.6で生じたFATパーティションのフォルダ単位の復元に関する
  バグを修正。
 Version 3.2.13
  復元するアイテムの複数選択を可能化。
  最新バージョンチェック機能を追加。
  NTFSパーティションで異常なファイルレコードが存在した場合にエラーに
  なるというバグを修正。
  破損した無効なパーティションが存在する場合に異常終了するというバグ
  を修正。
  特定のリムーバブルディスクでエラーになるというバグを修正。
 Version 3.10.10
  NTFSパーティションの空きクラスタスキャン及び完全クラスタスキャン機
  能を追加。
  複数ファイルを復元する際、重複ファイル名が存在した場合は、ファイル
  名の末尾に数字が付加されるよう変更。
  リムーバブルディスクの後に続けてハードディスクを検索するとエラーに
  なるというバグを修正。
  検索後、選択ドライブを変更してから復元しようととしても復元できない
  というバグを修正。
 Version 4.2.8
  NTFSパーティションの空きクラスタスキャン及び完全クラスタスキャンに
  関するバグを修正。
  ウィンドウサイズの変更を可能化。
  ファイル表示リストの中に「種類」列を追加。(種類でのソートが可能)

[免責事項]
 本ソフトウェアの使用により万一損害が生じたとしても、いかなる場合もそ
 の損害について一切の責任を負いません。
 また、本ソフトウェアに不備があった場合でも修正およびサポートの義務を
 負わないものとします。

[動作機種]
 IBM-PC/AT互換機(NEC PC-9800シリーズには対応しておりません)

[復元可能装置]
 ハードディスク
 フロッピーディスク
 ZIPドライブ(パラレル接続のもので動作確認。理由は判りませんが、OSが
  Windows 95/98/Me の場合ディスクを挿入した状態でPCを起動しないと
    使用できません。起動後のディスク交換は可。)
 PD(正常に動作したという報告を頂きました。)
 DVD-RAM(正常に動作したという報告を頂きました。)
 スマートメディア(正常に動作したという報告を頂きました。)
 メモリースティックドライブ(正常に動作したという報告を頂きました。)
 MO(正常に動作したという報告を頂きました。)
 USBフラッシュメモリ

 動作しない場合は、まずその装置のプロパティで「int13 ユニット」にチェ
 ックが付いていることを確認してみてください。
 (Windows 95/98/Me の場合)

 (注1)上記の装置全てで動作するとは限りませんのでご注意ください。
 (注2)CD-R/RW等には対応していません。
 (注3)UDFフォーマットのDVD-RAM等、上記の装置でも下記の[復元可能フ
     ァイルシステム]に該当していないものには対応していません。

[動作OS]
 Windows 95/98/Me/NT/2000/XP

[復元可能ファイルシステム]
 FAT12/FAT16/FAT32/NTFS
   今のところNTFSの圧縮ファイルには対応していますが、暗号化ファイルに
  は対応していません。

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[起動]
 解凍して出来た「復元.exe」をダブルクリックしてください。

 但し、OSがWindows 95/98/Me の場合「DLL32.dll」及び「DLL16.dll」が
 「復元.exe」と同じフォルダ内に無いと動作しません。
 (Windows NT/2000/XP では不要。)
   (「エクスプローラ」の「フォルダオプション」で「隠しファイルとシステ
 ムファイルを表示しない」が選択されていると見えないので注意。)
 "'Dll16.dll'または'Dll32.dll'がロードできません。"と表示される場合は
 偶然同じ名前のファイル(「DLL32.dll」または「DLL16.dll」)がシステム
 フォルダの中に存在するものと思われます。
 一時的にそのファイルの名前を変更するかまたは他のフォルダに移動してか
 ら行ってください。
 それでも解決しない場合は、「復元」用の「DLL32.dll」及び「DLL16.dll」
 をシステムフォルダにコピーしてみてください。

 スタティックライブラリを使用しているためほとんどのPCで動作すると思
 いますが、起動できない場合は「Internet Explorer」など特定のMS製品をイ
 ンストールするかまたは必要なdll類を調達してインストールしてみてくださ
 い。

[使用法]
 削除ファイルの検索中に他のアプリケーションによってデータが変更される
 とハングする可能性がありますので、検索する前に他のアプリケーションは
 全て終了させておいてください。

 1. ドライブを選択し、「削除ファイル検索(S)」をクリック。

  ファイル名の先頭1バイトが不明の場合は「$」が代用されます。
  (FATパーティションのみ)
  ファイル名に含まれる文字列を指定するとその文字列を含む可能性がある
  ファイルだけが表示されます。
  ワイルドカード(*)は使えませんので拡張子などで検索したいときは
  「.TXT」のように入力してください。

  「クラスタが既に使用されているファイルも表示」にチェックを付けて検
  索するとより多くのファイルが見つかりますが、ポイントしているクラス
  タが他のファイルに使用されている場合は正常に復元できる可能性は低い
  と思われます。(FATパーティションのみ)

  「サイズがゼロのファイルも表示」にチェックを付けて検索するとより多
  くのファイルが見つかりますが、復元しても新規に同じ名前で空のファイ
  ルを手動で作成するのと全く同じなのであまり意味がありません。

  通常の検索が終了すると「空きクラスタをスキャンしますか。」というメ
  ッセージボックスが出ます。
  目的のファイルが見つからなかった場合は「はい」を選択してください。
  ファイル情報である可能性があるものは全て表示されるためファイル名と
  無関係のものも表示されます。
  ファイル名が文字化けしているものや日付、サイズが普通でないものの大
  半は、元々ファイルとは無関係なものですので、復元しても意味がなく、
  また文字化けのままファイルが作成されると、削除できなくなる可能性が
  ありますのでご注意ください。
  それらのものは、名前に禁止文字を含んでいないなど、ある一定の基準を
  満たしている以上、実際のファイルやフォルダと区別できないため、止む
  を得ず表示しています。
  外国語版WINDOWSで作成されたファイルである可能性も否定できないため、
  必要なものが復元できないよりは不要なものが表示されたほうが良いと考
  えてそのようにしています。

    アイテムの表示後、列名をクリックすることにより昇順または降順のソー
  トができます。
  続けて次の検索するとリストボックスのクリアにかなり長い時間がかかる
  ことがありますがフリーズではありませんので次の検索が始まるまでお待
  ちください。

 2. 表示されたファイルを選択。
  「Ctrl」または「Shift」キーを押しながら選択することにより複数アイテ
  ムの選択が可能です。

 3. 「コピーして復元(C)」をクリック。

 4. 復元先を指定。
  復元するファイルの痕跡が上書きされる恐れが有りますので他のドライブ
  の選択が可能ならそちらに復元することをお勧めします。
  NTFSの圧縮ファイルは解凍された状態で復元されます。

完全クラスタスキャン(FATパーティションのみ)
 全てのクラスタを無条件にスキャンし、ファイル情報の可能性があればファ
 イル名と無関係のものも含めて全て表示されます。
 また、「クラスタが既に使用されているファイルも表示」にチェックを付け
 てスキャンすると削除されていないファイルも表示されます。

 1. ドライブを選択。
 2. メニューの「その他の処理」(左上)の中から「完全クラスタスキャ
  ン(A)」を選びメッセージボックスに回答。

完全削除
 乱数で上書きした後ゼロで上書きすることにより、全ての空きクラスタを消
 去します。
 その後、同様に乱数とゼロを使ってファイル情報(FATパーティション)また
 はファイルレコード(NTFSパーティション)を消去します。

 1. ドライブを選択。
 2. メニューの「その他の処理」(ウインドウの左上)の中から「完全削
  除(D)」を選びメッセージボックスに回答。

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 作成者: 加藤 高明  メール: br_kato@ybb.ne.jp